インド、「バスマティ米」商標に関する訴訟でライス・テク社に敗れる
10月10日ATTAC NEWSより
米国特許庁は、バスマティ米に「匹敵ないし、それより優れている」とする3つの米の系統について、ライス・テク社に商標の特許を与えた。
インド政府が、インドとパキスタンが原産地であることを証明したにもかかわらずである。
インド政府は、これでライス・テク社がインドからのバスマティ米の輸出を技術的に阻止できると恐れている。
安田節子のコメント
本家本元のバスマティ米が「バスマティ米」の商標では輸出ができなくなるというニュースです。
まさに、庇を貸して母屋を盗られる、です。バイテク技術と資金力を持つ先進国の企業が、商品価値の高い薬草や、作物品種の有用遺伝子を継がせたものを作って、特許をかけて独占する。
伝統的に選抜を繰り返し、優良なものを守り引き継いできたのは現地の農民達であったのに、その権利は無視されるのです。
豊かな国の企業が貧しい国の人々に略奪行為をしているという一例です。
(2001/11/5)